SSブログ

日本人は金持ち慣れして、本当の姿を勘違いしているのでは。 [社会・生活]

日本人は、自分たちを勘違いしているのかもしれない。

世界第2位の経済大国、
豊かさが当たり前になっている。

でも、今その豊かさがグラついている。
若者の就職難、
高齢者は年金、医療の不安
熟年者は不景気による収入減、リストラによる失業
社会全体が元気なく、うつ状態である。
自殺者も多く、異常な世の中だ。

しかし、これまでが、運が良すぎたように思う。
戦後、必死に働き、今日の姿があると言われるかもしれないが、
経済の競争でも今と比べれば競合相手は殆どない。
頑張ればその分、成長する可能性も高く、
短期間で、奇跡的な経済発展を遂げたのもそうした背景があるからこそだ。
つまり、運にも大きく助けられているのだ。

ここで問題なのは、世界第2位の経済大国が数十年続いたことで、
日本人は、いつの間にか金持ち国家であると思い込み、
そして、この豊かさが今後も享受できる当然の権利だと信じきっていることだ。

金持ち慣れした日本人のここ数年の傾向として
若者は、ハングリー精神はなく、出世欲もない。
中年は、ひと昔海外から言われていたような仕事虫があまりいなくなった。
高齢者は、年金で楽に暮らしたいと考え、死ぬまで現役で仕事を続けたいという人は殆どいない。

豊かさに慣れきったことで、
みんな必死に生きることができなくなったのではないだろうか。
それが、今の日本の深刻な「慢性病」かもしれない。

以前、大企業病という言葉をよく耳にしたが、
日本もそれに似た症状なのだろう。
そもそも、日本は、実は資源が無く、狭い土地に大勢の人が住み、
本当は貧しい国であるということを自覚しなければならないのだ。

政治家も、「美しい国」とか「豊かな国」など、きれいな言葉ばかり使っているが、
もっと本当の姿を国民に訴えることが必要である。
美しい国、豊かな国を求めるならば、何倍もの努力をしなければと。

だからといって、悲観することはない。
日本には、お金だけでなく、先人が蓄えたすばらしい文化、伝統、知恵、精神がある。
たぶん、1400兆円の貯蓄より、はるかに大きな価値があると思う。
この特権を使えるのは、日本人だけだ。

日本の再生のカギは、
おそらく、国民ひとりひとりが、もう一度原点を見直すこと、
先人達はこの貧しい国が、いかにすれば豊かになれるか必死に考えたはずだ。
この国の原点はそこにあるはずだ。

政治家も金持ち日本の意識を捨て、
「坂の上の雲」の時代の精神で、
この難局に向かわなければならない。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント