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四季折々がある街づくりで環境改革を。 [環境・自然]

 10月の連休、自然を満喫しようと愛車のプレミオで近くの山へ行った。ついこの前まで、濃い緑に覆われていた山の景色も、赤や黄色の色の秋の彩りに移り変わり、すっかり猛暑の夏も遠く感じさせられた。日本は世界の中でも、四季の変化がとても美しい国と言われ、秋の紅葉は春の桜と並び格別な風景をつくってくれる。

 そんな秋の雰囲気に浸った休日が終わり、いつものように出勤で街なかに出ると、一年中変らない建物や看板、それに乱雑に立つ電柱の風景しか目に入ってこない。秋の気配は感じるのは、ちょっと涼しいという気温の感覚だけ。あまりの情緒の無さにガッカリする。

 なぜ、日本の都市や街は自然を排除してしまったのだろうか。ヨーロッパの国々は比較的、街の中に緑が溶け込んでいる。日本の場合、街路樹もいかにも行政的な植栽の仕方で、木の種類も、街の景観に合ったものでない。むしろ、樹木が大きくならない種類など、維持管理の面から選ばれているような気がする。いまの職場の周辺にも、いくつかの街路樹があるが、どれも紅葉という情緒感のある木はない。すでに枯れ葉状態で、さびしい限りだ。

 近年、建物を建設する時は、行政指導で緑化率というものがあって、ある程度の木々を植栽することが法律化されている。だが街としての緑化には全くつながっていない。まだ、経済効率が優先であり、景観が重視される行政政策にはなっていないのだろう。

 これから日本は地球温暖化に本格的に取り組まなければならない。今は太陽光発電や電気自動車、燃料電池など科学技術の促進ばかりテーマに上がっているが、街や建物の緑化対策でもCO2吸収で大きな効果があるはずだ。

 それだけではなく、緑ある景色は日本の風景の原点でもある。春には桜やこぶし、夏には青々した木々、秋のもみじやいちょうの木など、あらゆるところで四季折々を楽しめたら、どんなにすばらしいことだろう。植物を植えたくても、気象条件が厳しくて、育たない国、地域も多い。それに比べたら日本は非常に恵まれた気象環境である。その豊かな環境を生かさない手は無い。

 街づくりにおいては、文化、歴史、デザインなど、様々な要因があるが、まず第一に、緑のある街づくりを実現し、四季折々の風景を、都市に蘇らせる。そんな環境改革をやってもらいたい。


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