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いま、スポーツタイプの自転車が若者にファッションとしてブーム。だが交通事故も多発。 [社会・生活]

  最近、自転車事故がクローズアップされている。特にピストバイク(ブレーキ装備なしの競技用自転車)の事故が騒がれている。先日のニュースでも、お笑いコンビの「キュートリアル」の福田さんが同種の自転車に乗っていたところ、道路交通法違反で交通切符(赤切符)を切られたとの報道があった。ちなみに前輪には装備されていたけど、後輪には付いてない片輪ブレーキだったらしい。

  このロードレースタイプの自転車は、数年前から自然派のスポーツとして人気を集めていた。特に、風景の良い景観地に行くと、必ずと言っていいほど、独特のヘルメットにスポーツウェア着て、この種のサイクル車で、結構年配の人たちが軽快に乗っている姿が目に付いたものだ。しかし、今はこの自転車がレクレーション用でなく、若者のファッションとして受け入れられて、街中で車や人を際どくよけながら猛スピードで走っている。

  そもそも、ピスト自転車はスピードを競うことを目的に競技用に作られたものであるから、全く使用環境、用途の異なる街中での運転は極めて危険性が高い。本来ならば街中での使用はNGにしてもいいくらい性能・機能にギャップがある。

  しかし、自転車業界としては、久々の大ヒット商品だ。昨日、近くのサイクルショップをのぞいたら、驚いたことにこの種のスポーツサイクル(ロードレーサー、マウンテンバイク、クロスバイクなど)が店頭にズラリと並んでいる。ロードレーサタイプでは、高い商品は70~80万円、特に20~30万円代が主力で、軽いものほど、値段は高いようだ。総重量は10kgを切ったものが多く、中には6kgという超軽量級のもある。

  店の中には若者客がやはり多く、リクレエーションというよりも、ファッションの一部として考えていそうな客層が目立つ。偏見かもしれないが、こういう人間が事故を起こすのではないかと、ついそういう目で観てしまう。

  一昔前の自転車事故と言えば、車に追突や接触しケガをするといった被害者的なものが多かったが、いまはこうした自転車が歩行者にぶつかりケガをさせるという加害者側のケースが少なくない。このままでは、今後、ますますこの傾向が高まってくる。

  また、自転車事故で最も気になるのが運転マナーの悪さである。携帯やイヤホンで音楽を聴きながら運転したり、わざとジグザク運転で遊んだり、自ら事故を引き起こす原因を作っている。最近、警察もこの種の自転車に対して取り締まりを強化しているが、利用者のモラルを変えないと、いつまで経っても改善していかない。

  それから、自転車業界にも注文したいが、安全性に対してもっと熱心に取り組んでほしい。利用者側ばかりに安全を押し付けるのではなく、もっとハード側でも安全機能装備を義務づけるなど対策も強化する必要がある。売るためにユーザのニーズばかりに目を向けるのではなく、やはり社会全体を考えた商売するのも使命である。

  自転車は健康に良いし、省エネで環境にも良い。そういう意味で自転車ブームに水をさす気はない。もっと工夫した商品とみんなのモラル向上を促進して、さらに安心できる自転車環境をつくることが、大いに望まれる。


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ビジネスマナー

とても魅力的な記事でした!!
また遊びにきます。
ありがとうございます!!
by ビジネスマナー (2011-10-03 16:51) 

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