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平和な時には騒がしいが、危機になると静かな国会議員 [政治・政局]

 東日本大震災の前に、あれだけ威勢の良かった国会議員たちは、今は何をやっているのだろうか。まったく姿が見えてこない。

 各政党は真っ先に被災地で対策本部をつくり、現場の視点で具体的な復興支援対策を、次々に提案してくると思っていた。けれど、そうした話は聞こえてこない。とりあえず、ドンブリで何兆円もの復興対策の予算を要求してきたが、その中身まで真剣に考えていたか怪しい。

 与党の民主党は、もうくたびれている。これからの長期戦に持ちこたえられるのか。党内の結束力の無さも露呈し、一段と弱体化が進んでいる。だが、どうであれ首相、官房長官、各担当大臣等は不眠不休で頑張っている姿はわかる。それにしても閣外の党員は、しっかり支えている気があるのか。あまり、そう見えない。 崩壊するのも時間の問題かもしれない。

 一方、野党第1党の自民党はどうか。どうやら大連立を組み、与党と一体になり日本を救おうという意思はなさそうだ。あくまでも外野席で、気楽に政府に注文をしつづける方向に転じたようだ。民主党がダメになった時に、こんな腹の据わっていない党に託せるか疑問が残る。

 公明党は仏教と関わりの強い政党であるが、人を助けることに主眼を置くよりも、党としての損得勘定で動いているように見える。こういう危機的状況には与党、野党関係なく、中道のみちを歩んでもらいたいものだ。

 みんなの党は行政改革や日本の機構を変える事だけに興味があるのか、今回のような被災で本当に困った人達に対して、ちょっと淡泊さを感じる。おそらく、エリート達の習性だろうか、情より、合理性、論理性を重んじているような気がする。それも一つなのかもしれないが・・・。

 また、立ち上がらない、たちあがれ日本や新党日本は、前回の選挙で目立ちたかっただけなのか。こういう時こそ、小党は存在感を示すべきと思うが、その意欲は見当たらない。平沼さんも舛添さんも静かすぎる。もっと大局の観点で動きそうな人だと思っていたけど、どうなのか。

 社民党、共産党は何となく労働組合を中心に、現地で活動をしている気がする。でも、自分たちの関係している世界にとどまっており、広い意味での民の立場から行動しているかはわからない。

 どうであれ、政治家の皆さんは、平和な時にサル山のボス争いに精を出しているが、本当に自分たちが潰されるぐらいの危機になると、誰も命をかけて名乗りでる者はいない。

 いまだに東北を中心とした地震はおさまらない。もし、近々に関西で同じ震災が起きたらどうなるのか。そうした可能性もゼロでない。そのぐらいの危機意識を持って立ち上がる政治家はいないのだろうか。

 どの党も若手がおとなし過ぎる。本来ならば、党を割って、この国家危機に対する新党をつくってもいいぐらいだ。明治維新に、あれだけ中の悪かった薩摩と長州が手を組んだ実績が、日本の歴史にある。民主党と自民党の若手も、この復興、あるいは日本の再興で手を握り、新しい国家をつくるぐらいの気勢があっていい。いつまでも菅さんや谷垣さんの時代が続くものでない。

 今の日本の政治に求められているのは、民主党や自民党ではない。優秀で責任ある多くの人材が結集し、1つの方向にまとまることだ。リーダーの資質を批判するのは簡単であるが、現状では、自分の担うべき責任から逃げまくり、人の批判ばかりしている政治家が多すぎることに問題がある。この日本では、誰が首相になっても状況は変わらない。期待されるのは最初だけで、1年もすれば支持率20%以下になる。そういうパターンが社会的につくられているからだ。

 結局は、マスコミや評論家、大学教授等の知識人たちが筆頭に立って、超厳しい、重箱の隅を突っつくような減点法で評価を続ければ、どんな立派な人でも0点に近づいていく。たとえ、ダメでも少しでも長所や良い点が評価されなければ、だれも頑張れない世の中になってしまう。これは今の子どもたちへの教育にも、同じことが言える。

 長々とグチになってしまったが、とにかく国会議員の姿勢には不満である。国会議員はもっと危機感、真剣さをもって、政府の責任ばかりを追求するのではなく、自ら行動し、新しい日本の姿を示してほしい。


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