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原発対策、東北復興は、大連立のオールジャパンで臨むしかない。 [政治・政局]

 自民党、その他野党は、なぜ大連立に踏み切らないのか。

 民主党政権は、これまで政治とカネの問題、バラマキと財源不足など徹底的に野党から攻撃され、実力閣僚も相次ぎ辞任、支持率も最低ラインの20%を切るところまで下落し、政権維持の限界まで追い詰められた。あと一歩で崩壊するところに、今回の大震災が起きた。

 つまり、最低状態の政権で、この国家危機を乗り越えなければならないと言うことだ。日本にとってこれ以上の最悪があろうか。

 特に原子力発電事故は、日本の誰も経験したことのない未知の難題である。しかも、失敗は一切許されない。一歩間違えれば東日本に人は住めなくなるだけでなく、日本列島全体が常に放射線危機にさらされるという深刻な事態に直面する。まさに終戦以来の最大の国家危機に遭遇しているのだ。

 しかし、そんな危機状況に名乗りを上げる政治家が誰も出てこない。平穏な時にあれだけ偉そうに、また騒がしく行動していた政治家が、いまはひっそりと目立たない。せめて、若手が超党派をつくり、迅速に活動してほしいところだが、そうした動きも見えない。元気のいい自民党の河野太郎や山本一太議員は何をしているのか。現在、テレビに出てくる政治家といえば、菅首相と枝野官房長官、そして岡田幹事長くらいで、各大臣もさっぱり姿が見えない。そのほか、野党党首も菅総理の対応批判に、ちょこっと顔を出す程度で、これといった具体的政策も出してこない。本当にみんな何をしているのだろうか。

 とにかく、いまの民主党の人材不足は否めない。いまこそ、野党は大連立で閣内に入り、日本のために力を尽くすべきだ。自民党の石破さんの危機管理力、外添さんの明晰な頭脳、そして平沼さんの調整力など復興に欠かせない力を持っていそうだ。是非、このような実力のある政治家が行動を起こしてもらいたい。

 菅首相の大連立呼び掛けに対して、政治的な駆け引きとの憶測もあるが、それはそれでいいではないか。今は一刻の時間も無駄にはできない。それが第一優先である。

 今回の原子力発電事故の処理、東北の復興再建は、誰がやってもスムーズに進めることは困難だ。いまは民主党、自民党など言っている場合ではない。日本全体の政治家の中から、政党や民間の枠を超えて選抜し、オールジャパンで当たらなければ、この難関を乗り切ることは難しい。国民全体それを望んでいると思う。

 自民党はいま国民から厳しい視線にさらされている。今回の呼びかけに応じなければ、国家危機に対してまったく役に立たないという汚名を拭うことはできない。しかも、現政権の体力をあそこまで削ぎ落とし、弱体化させたのは自民党や公明党である。今となってその責任はとてつもなく大きい。谷垣総裁は野党の代表して、それを肝に銘じ、行動しなければならないだろう。

 とにかく、いまは時間との勝負。みんなで力を合わせるしかない。もめごとは後回しに、今は一体となる協力こそが最大の力となる。是非、早く決断してもらいたいものだ。


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