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梅雨の鎌倉、紫陽花がきれいで味わい深い。 [旅行・散策]

 梅雨時の北鎌倉はとてもいい。
雨まじりの曇天の空に、深い緑の木立に囲まれ静かに佇む古寺、庭先には薄紫色や薄紅色に染まった紫陽花の花、このコンビネーションが実に絵になる。
 
今回は東慶寺と浄智寺を巡ったみたが、どちらも紫陽花が見ごろで、普段よりも多くの人が境内をにぎわしていた。こうした日本の古い歴史的なところへ行くと、必ず金髪の外国人が目につく。彼らは真剣に日本の伝統的文化に浸ろうと、境内に入ると手水鉢で日本人と同じようにひしゃくで水を汲み、手を清めたり、口をゆすいだりしている。この対照的な光景がまた実に周囲の空気に溶け込んでいるのだから、とても不思議だ。また、日本の文化に接してくれている事にうれしい気分になる。そんな鎌倉は面白い。

 東慶寺の歴史は600年前に時の執権北条時宗の夫人が建立したと言われ、昔から女人の駆け込み寺、別名「縁切り寺」として有名なところだ。でも、寺の中も廻っても、そういった雰囲気を表すものはない。どうして、縁切りなのか、とうとう分らなかった。境内には、抹茶を飲みながらゆっくり景色を眺められる休憩所があり、そこでひと休みした。まわりは女性客ばかりで、鎌倉はやはり女性の人気観光スポットだとつくづく思った。
 鎌倉は京都の華やかさと比べて、素朴さ、簡素さといった地味なイメージが強い。禅宗の影響が大きいこともあるが、武士社会、すなわち男性社会そのもので、歴史的建造物ははっきり言ってあまり面白いものはない。でも、そうした、素朴な街に、女性好みの甘味処ろやみやげもの店が多く集まり、絶妙なバランスで独特の雰囲気を醸し出している。これが鎌倉の魅力になっているのだろう。

 鎌倉は特にリピータが多いと言われている。鶴岡八幡宮を除けば、あまり観光地的なところはなく、とにかく、団体観光客が来るような場所はない。知る人は知るという、大衆化されていないところがまたいいのだろう。自分の廻りの人達を見ると、確かにちょっとマイナーな雰囲気のする人が多い感じがする。気のせいだろうか。そんなことをあれこれ考えつつ、久々の散策にとても楽しく、心身ともにリフレッシュすることができた。

アジサイ.jpg
東慶寺の庭先の紫陽花。とても奇麗に咲いていた。

休憩所.jpg
東慶寺の休息所で抹茶を飲みながら見た風景。
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