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いつ実現するか、健全な二大政党時代。 [政治・政局]

 政権交代が実現し、やっと健全な2大政党時代を迎える。そんな期待を多くの国民が望んでいたはずだ。

 しかし、どうだろう。戦後ずっと長期政権を維持してきた自民党の存在自体危うい。政権担当能力が乏しいと言われた民主党の方が、いまでは数段頼もしく見える。派閥の領袖は姿を消し、若手、中堅が元気がない。
テレビに出てくるのは谷垣総裁と大島幹事長、石破政調会長、それに小泉進次郎くらいで、かつては熾烈な派閥争いをしていた大政党の面影はない。組織とはこんなに短時間で変わってしまうものなのか。

 今の国民が一番望んでいる事は、民主党、自民党のどちらかが政権をとることではない。まともな国会論議だ。自民党もそろそろ目を覚まさなくてはならない。自分たちが政権を取り戻さなければ日本が良くならないと思うのは、もうおこがましい。既に政権担当能力を失っているのは国民の目から見て明らかな事なのだ。ここまできたらゼロから出直すと宣言し、人心一新と政策能力を高めることが必至であろう。

 国民は、この数カ月のゴタゴタで政治に対して学習し、少し大人になってきた。繰り返し、政治とカネの問題、小沢、非小沢の権力抗争など、何も国民のためにならないことに時間と税金が浪費されてきた。また、マニュフェストは公約ではなく選挙対策用であることがバレてしまい、普天間基地移設では難しい問題は簡単に覆させられないと事も分かり、そして、日本の豊かさがずっと続くと思っていたのに、実はそうでなかったという事実も如実に知らされた。メディアも、そうした国民を見ているせいか、以前のワイド症的な報道が控えられるようになってきた。

 これからは消費税問題、景気対策、経済戦略、そして年金、医療などの社会保障など、まったなしの問題に取り組んでもらわなければならない。つぎの参院選は、大政党のみならず、新党からも人気取りの候補者が数多く出馬している。でも、いままでのような票の集まり方はしないだろう。政治が変わるには国民の考え方が変わらなければならない。まず、日本の現状を自覚しなければならない。そういう意味で一歩づつではあるが、成熟した民主主義に近づいているように思える。少しは希望を持ちたいものだ。

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