SSブログ

小沢マネーは、いったい何に使われているのか? [政治・政局]

 政治と金の問題。

 その最も代表的なのが田中角栄、金丸信の金権政治のスタイルである。
特に公共事業をはじめ、政治的に仕事を采配できる業界から、献金あるいは裏金を集め、
その巨額の金を使用して、選挙で勝ち抜くというパターン。
選挙は金がかかる。
逆に、金がなければ選挙に勝てないという神話が出来上がっている。

 前回の衆議院選挙で、国民はこの神話が崩れたと思ったのではないだろうか。
政治資金は政権与党の自民党と比較すれば、企業献金が殆ど入らない民主党はひとケタ額が少ない。
しかし、結果は民主党の圧勝である。
自民党への逆風が、民主党への追い風になったのは事実であるが、それだけで選挙に勝てたとは思えない。
民主党は、自民党以上に用意周到な準備があったからのように思える。
それが小沢幹事長の力(資金力)ではないだろうか。

 今回、大量当選した小沢チルドレン、小沢ガールといった面々を見ると、やけに政治家としては素人っぽい人が多い。政治家として資質がないというのではなく、業界や団体からの支援がなくて、よく当選できたというのが感心するぐらいだ。その業界臭さがないのが今の国民に受けたといえばそれまでであるが、おそらく、それだけでは選挙に戦えなかったはずだ。
私が推測するには、業界団体などのしがらみのないクリーンな人間を当選させるにも、何らかの多額な資金が必要である。それが、小沢マネーだったのではないだろうか。

 もし、小沢幹事長が、自分の私腹や権力維持のためでなく、日本の新しい民主主義のために金を使ったのならば、国民の見方も大きく変わるだろう。

 たぶん、次の参議院選挙でも、多くの素人候補者に多額の選挙資金が必要になることが予想される。小沢マネーなくして、今の民主党の資金力だけではどうにもならないのではないだろうか。

 薬害肝炎訴訟に取り組んだ福田えりさんのような、これからの日本を託すことができる新しいタイプの議員は、皮肉にも小沢幹事長の力なしには生まれなかったのかもしれない。

そう考えると小沢幹事長問題は非常に複雑な思いに駆らされる。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント