1.理解し合えない隣国の中国、韓国

今年の尖閣諸島、竹島の領土問題による中国、韓国の反日運動は、たとえ隣国であっても真面に付き合える国であることを痛切に感じさせられる出来事であった。

 戦時中の日本の行為には、確かに反省すべき点もあろう。だが、現在の中国や韓国で子供たちに教えている反日教育はいかがなものか。その内容は度を超え、悪意にさえ満ちている。日本人という民族を賤しく、この地球上の中で最も劣る人種と洗脳させているようさえ思える。戦時中、ナチスドイツのユダヤ人に対する人種感とそう変わらない。

 ここ数年、韓流ブームで、日本人にとって韓国は親しみやすい国のひとつになった。また、サムスン、LG電子、ヒュンダイ自動車など、世界的な企業も育ち、文化と経済面でも強力な新しい友好関係が築けると思い込んでいた。

 しかし、今回の竹島問題の一件で、韓国人の本当の姿を知ってしまった。「日本人は絶対許すことができない。地獄の底に落としてやろう」という念の入った感情を、国民のほとんど、いや若い世代ほど抱いていることだ。私も若干の親しみを感じていたが、実態を知るにつれ、ショックと絶望に近いものを感じざるをえない。彼らの言っている歴史問題の内容は、我々の常識的な内容を遥かに逸脱している。むしろ、お互い話し合うことすら恐ろしい。

 こうして考えると、日本に来ているミュージシャンやスポーツ選手は、日本に好感を持っているように観えたが、実は金目当てだけで、2重の仮面をかぶっていたのではないかと疑ってしまう。

 中国においても、日本は頭痛のタネだ。工場という工場は殆ど中国に移転している。この10年、政治もマスコミもこれからは中国の時代と大きく持ち上げ、また、中国も日本企業の進出を歓迎するかのように受け入れた。たしかに、中国の安い人件費で日本企業も潤った面も否めない。だが、今回の反日運動で受けた傷跡は、今後の中国での経済活動を慎重に考えていかなければならないことを強烈に示唆している。

 この2国の日本対する主張、感情はあまりに極端であり、政治的な思惑が強すぎる。結局、望んでいることは謝罪ではない。日本の凋落と滅亡であろう。

2.東南アジアの親日の国々と真剣に向き合うべき

 日本が太平洋戦争で植民地化したのは中国と韓国だけではない。タイやビルマ(ミヤンマー)、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポールなど東南アジアのほとんどを含む。けれど、これらの国はみな親日と言っていい。国民の過半数以上が日本を親しみを感じると言っている。中にはパラオのように、日本の国旗をあやかって、日の丸のような図柄(青い海に浮かぶ、黄色の満月)を採用したところもある。ここは日本崇拝に近い国だ。

 彼らが日本に対して抱いている親日感情は、戦時中の日本の軍隊、いや日本という国にあるようだ。ある記事で読んだ内容だが、土着民である自分たちを、欧米諸国のように奴隷あつかいせず、同じ東洋人として接してくれ、さらに教育や病院などの普及にも力を注いでくれたこと、それから、日本が欧米諸国を追い出したことにより解放され、自立の糸口を見出すことができたことなど、日本あって現在の祖国があることを、代々語り継がれているという。

 そうしたことが、現代人の彼らの心にも刻み込まれ親日へと結びついている。そんな話を知ると、我々は未開の地で、命懸けて戦ってくれた祖父世代の人たちに感謝しなければならない。また、逆に中国や韓国はなぜ真逆な反応を示すのか理解に苦しむ。それには両国の歴史と政治が大きく絡んでいることは間違いない。北朝鮮を合わせて、これらの国々は清や李朝時代からのドロドロしたものが続いているのだろう。

 3. これからは日本+ASEANの時代を創るべき

 さて、今日の東南アジアASEANの国々は経済的にも力を付けてきている。ミヤンマーも軍事独裁政権から民主化の道が開け、新しい新興国として歩み始めようとしている。ここも真面目で非常に親日的な国民だ。日本政府も経済援助を含め、企業の進出を促進させる方向を打ち出したことは、よい判断だと思う。ベトナム、カンボジア、マレーシア、フィリッピン、そしてインド。もう、中国と韓国をやめてこれらの国々と手を取り合うべきであろう。

 これまでのように「日中韓」中心でアジアを考えるのではなく、日本+東南アジアの視点で経済圏、文化圏を築くことに力を注ぐことも、これからの日本の生きる道であろう。

 日本の若者も東南アジアに行き、新しい世界を開拓するのもいい。次なる新しい世界に懸けるのも良いではないか。中国、韓国の存在は無視できないが、ほどほどの付き合いでやっていくしかないのが現状であろう。