先日、大阪の出張でヒヤリ、仕事のことばかり考えていて宿をとることをすっかり忘れていたのだ。
案の定、数日前ではほとんどのビジネスホテルが満室状態。
結局、高めのホテルで予約できたが、出張経費は完全にオーバー。自腹を払い仕事に行く羽目になった。
 
 この嘆きは、最近よく聞く話だ。
原因は訪日観光客、特に中国人観光客がビジネスホテルを拠点として瀑買いをしているらしい。
このビジネスホテルに宿泊する中国人たちは、どちらかというと裕福ではない、いわゆる中産階級層の人たちのようで、マナーがあまりよろしくない。フロント前からエレベーターの中、朝食のバイキングでも、すべてが自分たちの世界。周囲の迷惑や配慮など関係なく、大声で話しまくっている。
基本的に静かにするという文化がないのだろう。
これでも、中国本土にいる時に比べれば、よそ行きモードになっているというから、日本人とはやはり精神的に大きな隔たりがあるのかもしれない。
 
 しかし、経済面では中国さまさまで、百貨店やホテルなど相当な恩恵を受けている。多少の迷惑も我慢のうちなのかもしれないが、我々のような一般のサラリーマンにとっては心地よいものではない。
とにかく、観光客が安いビジネスホテルを活用し、仕事のためにビジネスマンが赤字覚悟で高い観光用のホテルに宿泊するのでは本末転倒である。観光立国も良いが、儲ける事ばかりでなく、日本のビジネスマン実情にもう少し目を向けてもらいたいものだ。