旭天鵬が栃煌山制し優勝。37歳8か月での初優勝は昭和以降、最年長記録らしい。

  モンゴルから、相撲界に入門して20年、やっと掴んだ賜杯である。優勝が決まった直後の花道では、本人のみならず、付き人も涙を拭っていた。観ているこちらも熱いものがこみあげてくる。苦労人が報われる姿はとても感動的で、自分にも大きな励ましになる。今回の優勝は心から祝福したい。

  この旭天鵬という名前、旭は「太陽」であり、鵬には「月」という字が2つも並んでいる。明日の「金環日食」、そして、つい先日の「スーパームーン」、もしや太陽と月の不思議な、そして奇跡のパワーが宿ったのではと、つい突拍子もない事が頭をよぎる。いや、これは本人の努力の結果で、運気で決まるようなものではない。でも、何となく結びつけたくなる。

  優勝会見でも旭天鵬の温厚で暖かい人柄がよく出ていた。人に気を使い、みんなを支えていた姿がよくわかる。このような人物が、これからの相撲界を引っ張ることを望みたい。今後も、旭天鵬を応援していこう。