この散り際のチューリップ。
最後にひと花咲かせようと、めいいっぱい花びらを広げている。
やや大胆で、咲き始めの頃の可憐で気品あるイメージとはちょっと違う。
しかし、私はこの時期のチューリップが好きだ。
何か吹っ切れたとでも言おうか、細かいことを気にせず大らかに咲いている。
最後は自分らしく、個性的にいくよ!と愛嬌よくささやいているようだ。
とは言え、やはり気品があり、色あざやかでビューティフル。どことなく不思議な魅力を醸し出しているのが、この時期のチューリップ。
 
サクラも散り、チューリップも終わると、そろそろ初夏の始まりだ。
また、今年も暑い夏がやってくる。
そんな季節の移り変わりを思いつつ、
わが家の花壇を春いっぱいの彩りでにぎわしてくれたチューリップ。
いつも、ぱっと明るく、うれしい気分にしてくれてありがとう。
また、来年の春もよろしく。