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電車内で2組の親子連れの光景を観て・・・。 [社会・生活]

このゴールデンウィーク、観光地での電車は大混みであった。
特に遊んだ後、電車で立って帰るのはつらいものだ。
座席が空いたら座りたい。
そんな思いで吊り輪に寄りかかるように立っていると、
目の前には若い家族連れの4人が座っている。
 
2人の子供はまだ小さいが、両親の隣にゆったり座り、声を出してはしゃいでいる。
疲れていると子供の声がどうも耳障りだ。
できれば親に注意してもらいたいが、彼らはスマホに熱中し、その気はありそうにない。
子供たちも叱られることもないから、安心して騒いでいる。
時折、こうした光景に遭遇するが、疲れているせいか無性に苛立つ。
周囲はどうかというと私の横にいるおばさんたちは、子供たちの振る舞いに優しく微笑んでおり、私とは真逆の反応だ。余計にイライラしてくる。
とにかく日本人は子供に甘すぎる。ひとこと言ってやりたかったが、しばらくして、その親子は降りてくれた。
とりあえず、私も座ることができ、電車の中は幾分静かになった。
ほっと一息。
 
すると、向かい側に、同じような家族構成の外国人(欧米系)の親子が入ってきた。
子供も先ほど騒いでいた子と同じくらいの年である。また、嫌な予感がしたが、今度の親子は落ち着いている。
次の駅で彼らの前の席がどかっと空き、4人が座れる状態になった。
 
ぼーっと、彼らを観ていると、
今度の親子とはまったく違う展開である。
 
まず、子供たちが座席に座らないよう自分たちのそばに引き寄せ、
それから、自分たちが座席に着くと、その膝の上に子供たちを座らせた。
 
まさに座席は2人分だけ。
4人が立っているときよりも、省スペースかもしれない。
子供たちも親の膝の上にいるせいか、静かにしている。
 
先ほどの親子とはエライ違いだ。
 
おそらく、その国では当たり前の振る舞いかもしれないが、いまの日本ではなかなかお目にかかることはない。
 
周囲に気遣った配慮や子供のしつけと言うものは、日頃の習慣から現れるものだ。
かつての日本には礼儀正しさやしつけには厳しい国と言われる一面もあったが、長く続いた平和と経済的な豊かさが、日本人の心と精神を退化させてしまったような気がする。特に若い世代は自分主義で、他人に気遣う心を忘れている。さらに次の世代の子供たちはそうした親を観てどうなるのか。もっと自分主義が加速するのではないだろうか。
そんな将来の日本を危惧するこの頃である。

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