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これで良いか、いまの食卓 [趣味・娯楽]

近所のスーパーマーケットに妻と買い物に行った時のことだ。
ひととおり買いものを済ませ、妻がレジで会計している間、その近くでぼーと周囲を見渡しながら待っていた。
昼どきで人は結構いる。年齢層はまちまち。全体を観るとやはり年配のおばさんが多いが若い女性や白髪頭のシニアの男性も目に付く。
  
暇なので、みんなどんなものを買っているのだろうとカゴの中を眺めていると面白いことに気づいた。
それは何かというと、家で料理しそうな人としなさそうな人がはっきりわかるのだ。
料理をしそうな人のかごの中は、新鮮な野菜や果物、調理用の肉や魚などで溢れている。いわゆる料理の素材を買い求めているのが良く表れている。一方、料理をしなさそうな人は、まず冷凍食品の袋がやたらに多い。それからスナック菓子、ペットボトルなど、すべてがビニール袋かパッケージに包まれている。野菜や調理用の肉や魚らしきものは見当たらない。もし野菜があるとすれば、パックに入ったサラダだろう。
 
極端だが、大きくこの2つの系統に分かれている。
おおかた年配のおばさん達は前者、若い人やシニア男性は後者。中には若い女性でも前者側にいる人もいる。
たまたま、私の前にいる30代の主婦らしき女性。まさに後者のパターン。偏見かもしれないが手作り料理にこだわる雰囲気は全く感じられない。その人の行動をしばらく観ていると、たくさんのレトルト食品をレジ袋に詰め込んだ後、そのまま近くの売り場に向かい、弁当4人分を買っていた。いやいやこれでは、ほとんど電子レンジでチンの食卓だ。どんな家庭なのだろう。
 
いつも、家族はこんな食事ですまされているのか。他人の家のことと言え、旦那はそれに満足しているのだろうか気になってしまう。子供たちにとってはそれが当たり前の食事かもしれないが、ちょっと寂しいのでは。
わが家は幸いにして妻が料理好きなので救われている。そうした家庭から比べれば、自分は幸せなのかもしれないと改めて妻への感謝を感じる。
 
さて、心配なのは、こんな加工食品や外で作られたものばかり食べていると、体に悪影響してこないのか。
少なくとも冷凍食品をはじめスナック菓子やジュースなども、添加物をはじめ甘味料など発がん性を危惧する化合物が満載である。そうした食品ばかりが毎日の食事であると体には絶対に良くない。
ただ、このような食卓は若い人ほど多いように思える。
 
確かにレトルト食品は手軽で、おいしく、コストも安い。とにかく便利だ。
それに対して、手作り料理は、手間がかかり、おいしさを出すのに一苦労、そして材料をそろえるのにお金もかかる。家事から解放されたい主婦にとってレトルト食品やパック入りの弁当、総菜は大きな味方に違いない。
 
でも、必ずその代償はある。健康という最も大事な代償で。
生きるということは、やはり食べること。
その本質をもう一度、見直すことが、いまの時代に求められているのではないだろうか。

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