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イサムノグチの彫刻にビビッと。 [文化・歴史・芸術]

NHKの美術番組で、いま東京都美術館で特設展示している彫刻家イサムノグチの作品が紹介された。イサムノグチといえば20世紀を代表する彫刻家で、日本人の父親とアメリカ人の母親の間に生まれ、東西のアイデンティテーに葛藤しながらも、独自の彫刻哲学を築き上げた偉大なアーティストだ。
 
彼の作品は日本でも札幌の大通り公園をはじめ、都心の商業施設など、数多くの公共の場所に設置されており、そんな偉大な芸術家の作品とは知らず、身近なところで親しんでいる。 
 
イサムノグチの作品は主に抽象的な石の彫刻で、一言でいえばシンプル、どことなく禅の世界を彷彿させるものが多い。彼は、石の声を聴きながら、ちょっと手を加えるだけというが、その彫刻の存在力、生命力は際立っており、そこから溢れるパワーと精神性は周囲の空間全体に程良い影響を及ぼし、魅力あるイサムワールドを創りあげている。
 
それとは対照的に、時折、ポツンと彫刻を見かけることがあり、何故こんなものがここにあるのかと不思議に思うことがある。たいていの場合、周囲の環境を意識することよりも、その作品のテーマ性を主張しすぎる作品が目に付く。例えば、湘南海岸江ノ島の弁天橋にある裸婦のような抽象彫刻もいつも違和感を感じる。作者には悪いがなかなか馴染めない。私だけかもしれないが・・・。
 
イサムノグチのすごさは普通の世界に調和しながら、新たな主張、新しい世界を見出している。不思議な感動はそこにあるように思う。簡素なデザインであるが奥深く、観る者を惹きつける。
 
ブログで、芸術について取り上げるのは、とても難しいが自分なりに感じたことを書いてみた。本当はアートの世界はよくわからない。でもイサムノグチの作品はビビッときたので、自分なりの解釈をしたまでである。ちょっと無理があったかもしれない。

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