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松下幸之助「一日一話」にて [哲学 思想 名言]

  パナソニックの企業ホームページに松下幸之助一日一話というのがある。 

 いまの若い人たちには、松下幸之助といってもピンと来ないかもしれないが、昭和の大実業家であり、パナソニックの創業者である。学歴は小学校中退で、丁稚から始まり最後は経営の神様といわれた人だ。その幸之助がのちの人のためにと残した話がその一日一話にまとめられている。その一つひとつには、経営から政治や社会、あるいは人の生き方など、幸之助の経営観や人生哲学などが深く刻まれている。どれも真面に向き合えば難しい問題だが、ちょっとしたものの見方や考え方で良い方向にガラリと変えるヒントが詰まっている。そんんな前向きな気持ちになれるので、私は毎朝愛読している。 

 つい先日の一日一話で思わず頷いてしまったものがあったので、今回はそれを紹介する。
タイトルは「信じることと理解すること」
 

 まあ、この言葉だけ見ると別に普通のことのように思えるが、読んでいくと実に奥が深い。幸之助は、幸福、繁栄、平和をより早く、より大きく生むためには、信じることと理解すること、この二つを全うしていかなければならないと言う。信を誤らないためには、理解を正しく働かさなければならず、理解を捨てれば迷信に走り、また理解だけで信じることを止めれば信念を強く持てない。では信と解を全うするにはどうしたらよいか。それにはまず素直になること。正しい理解も素直な心から生まれてくるし、信ずることも素直な心から高まってくる。心が素直であって、信と解が高まれば、あらゆる場面で適切な働きができると説いている。 

 ふと、これを読みながら、今の日本と韓国の問題が頭によぎった。まさにこれそのものではないだろうか。慰安婦問題、徴用工問題、そして輸出規制強化、お互いがまず相手国を信用していない。また理解すら問題外という姿勢で本当に解決しようと考えているのかと疑問を抱いてしまう。どちらが正しく、どちらに非があるかという以前に、相手への尊重、敬意は全然感じられず、さらに素直にものを観る目は全くない。ただ、今回ばかりは韓国もいつものような攻撃的姿勢を貫けば、自分たちの身に不幸が降りかかってくるのは必至だ。もちろん、韓国だけでなく日本も同様である。必ずしも、こうした姿勢はお互いの国民が本当に願っていることではない。また政治というのは本来こうした荒波に対して上手く対処するためのものと思うが、なぜ沈みそうな船でこの荒海を進むのか理解に苦しむ。決して、どちらもHAPPYになることはないだろう。

 話が大きくなってしまったけど、身近なところでも同じようなことがよく起きる。つまらにケンカの原因もほとんどが相手への理解不足である。人間関係でうまくいっているかどうか、この素直な心で信じること、理解することをいかに実行できるかが、大きなカギとなるように思える。


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