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独VW排ガス不正ソフト。本当に嘆かわしい事件。 [産業・企業]

 ドイツ最大自動車会社VWの排ガス不正操作事件は世界中を驚かせた。

 世界的な超有名企業がとんでもない、せこいインチキをしていたのだ。この前代未聞の事件にドイツ車の信頼がガタガタに崩れてしまった。ドイツ国民も相当憤慨していることだろう。

 しかし、その手口は非常に姑息である。同社のディーゼル車に排ガスを制御するソフトウエアを組み込み、試験の時だけ排ガス排出を抑制し、通常運転では排ガス制御をストップし、燃費効率を高める仕組みにしたことだ。ちなみに通常運転の時は規制時の約40倍。これは会社の開発部門、製造部門が組織的にやらなければできないことだ。そこまで最先端技術を駆使して違法行為をやるか、当然、VW社には厳しいコンプライアンス制度もあるはずなのに、とても信じられないことだ。

 アメリカでVWに科せられる制裁金は最大で2.2兆円というから、普通であれば会社存続の危機である。トップが変わったくらいで済まない状況であるが、また潰れても困る会社である。世界で最も多くの車を販売しているがゆえ、そのメンテナンス、フォローを担わなければならない。いまは会社の利益を犠牲にしてもユーザーに信頼回復のために尽くさなければならない。

  利益優先。また、どんな方法を使っても競争に勝ち、自分だけが得しようとする精神。本来ならば公的な企業として社会貢献しなければならないはずが、真っ逆さまである。今回の発覚で対象はアメリカだけでも48万2000台が違法車になる。本来ならば車道を走ってはならないが、そうもいかない。

 また、リコール(回収、修理)で済むのか、排ガス規制を技術的に確立していなければ、ハイブリットや電気自動車に替えてやらなければならない根本的な問題ではなかろうか。制裁金プラスユーザー対応で、やはり会社存続の危機は間違いないだろう。私の周りにもVWを愛するという車好きがいるが、彼はどんな心境でこのニュースを聞いているのだろう。本当に世界を裏切った嘆かわしい事件である。


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